寿広已講 じゅこういこう

774-?(宝亀5-?)

平安時代前期、法相宗の僧侶。生まれは尾張(愛知県)。興福寺伝法院の修円の門に入って法相宗を学ぶ。已講とは、奈良における三大説法会(説法会とは経典の講義を行う会のこと)、すなわち宮中の御斎会・薬師寺の最勝会・興福寺の維摩会において、講師の役を務め終わった僧であることを示す位階である。しかし寿広は承和9年(842)、興福寺における維摩会(維摩経を講ずる法会)の講師を務めた以外の記録は不明。