如来坐像(ガンダーラ仏)
(所蔵および写真提供:東京国立博物館)

健駄羅国 けんだらこく

ガンダーラのこと。古代インド北西部、インダス川上流の地域を指す古名。現在のパキスタン北西部のペシャワールとその周辺。古代インドの十六大国の一つに数えられるが、様々な王朝が交替を繰り返し、文化・宗教が融合した地域でもあった。特にアレクサンダー大王の東進によるギリシア文化と、インドの伝統である仏教文化との融合はめざましく、1~5世紀にかけていわゆるガンダーラ美術が展開した。仏像の制作がはじめられたのもこの地においてであるといわれている。このガンダーラ美術の様式は中国から日本にも及び、天平文化の形成に影響を与えた。