西大寺本堂
(写真提供:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー)

西大寺 大茶盛
(写真提供:奈良市観光協会)

西大寺 さいだいじ

奈良市西大寺芝町にある寺院で、真言律宗の総本山。天平宝字8年(764)恵美押勝の乱の平定を祈願して、孝謙天皇(718-770〈在位749-758〉)が四天王像造立を発願したことに始まるという。「西大寺」の名は「東大寺」に対するもので、奈良時代には百数十もの堂宇を持つ大伽藍であった。平安遷都後は次第に衰えたが、鎌倉時代に入ると叡尊(えいぞん、興正〈こうしょう〉とも)(1201-90)によって復興がおこなわれた。巨大な茶碗で茶を回し飲みする「大茶盛」は、叡尊が西大寺の鎮守である八幡神に献上した茶を参拝の人々にも振る舞ったことに始まるという。