不退寺
(写真提供:奈良市観光協会)

境内の黄菖蒲
(写真提供:奈良市観光協会)

不退寺 ふたいじ

奈良市法蓮町にある真言律宗の寺院。正式には不退転法輪寺(ふたいてんぽうりんじ)と称する。平安時代初期の創建。寺伝によると、大同4年(809)退位した平城天皇(774-824〈在位806-809〉)が、平安京から平城の旧都へ移った時に住んだ御所の跡で、承和14年(847)その孫の在原業平(825-880)が、仁明天皇(810-850〈在位833-850〉)の命により寺に改めたという。そのため業平寺(なりひらでら)とも呼ばれ、業平画像や業平をモデルとする『伊勢物語』の写本など、ゆかりの品を所蔵する。