円成寺
(写真提供:奈良市観光協会)

円成寺 えんじょうじ

奈良市忍辱山町(にんにくせんちょう)にある真言宗御室派の寺院。忍辱山(にんにくせん)の山号は、修行者が実践すべき六つの徳目のひとつ「忍辱」(あらゆる困難に耐え忍ぶこと)に由来する。開基は命禅(みょうぜん)(生没年不詳)で、万寿3年(1026)の創建とされる。室町時代に堂舎を焼失するも、山城国の円成寺を移して永正8年(1511)に再興された。楼門前に広がる極楽浄土を模した庭園は、平安時代後期の貴重な遺構である。また円成寺は、春日社の脇から柳生(現在の奈良市柳生町)へ向かう山道(柳生街道・滝坂道)沿いに位置した。この道は、現在、春日山の原始林が楽しめるハイキングコースとして人気を博している。