誕生寺

誕生寺(中将姫誕生所) たんじょうじ(ちゅうじょうひめたんじょうしょ)

奈良市三棟町にある浄土宗の尼寺。奈良時代、藤原(横佩右大臣)豊成(704-766)の館があった場所で、その娘中将姫(ちゅうじょうひめ)が誕生した地と言い伝えられている。これが寺号の由来である。中将姫は當麻寺(奈良県葛城市)入って仏の助力を得、蓮の糸を用いて一夜で当麻曼荼羅(国宝)を織りあげたとされる伝説上の人物。その後、阿弥陀如来をはじめ二十五菩薩の来迎を受け、生きながらにして極楽往生したという。中将姫の物語は謡曲「当麻」のほか、浄瑠璃・歌舞伎などに取り上げられている。